日本学術会議 URSI-C小委員会 第22期 第12回公開研究会の開催報告

テーマ:
「無人航空機や衛星を利用した災害時の役立つ通信システム」


1.報告者:日本学術会議URSI-C小委員会 委員 辻 宏之(情報通信研究機構)

2.日時:2014年8月1日(金) デモ:12:00〜13:00,研究会:14:00〜16:55

3.場所:東北大学(青葉山キャンパス)青葉記念会館5階会議室

4.参加費:無料

5.出席者数:33名

6.ローカルアレンジメント:山口 良(ソフトバンクモバイル)

7.研究会テーマ:無人航空機や衛星を利用した災害時の役立つ通信システム

8.講演(30分講演,10分質疑応答)
  • 12:00〜13:00 「無人航空機を使ったネットワークリレーのデモ」
    場所:東北大学造成地(青葉山キャンパス内「情報科学研究科前」近く)
  • 14:00〜14:10 開会挨拶 守倉正博(京都大学)
  • 14:10〜14:50 「無人航空機システム(UAS)における5GHz帯電波伝搬特性」
    滝沢 賢一(NICT)
  • 14:50〜15:30 「小型無人航空機を用いた災害時のメッセージ蓄積中継システム」
    竹内 和則(KDDI研究所)
  • 15:30〜15:50 休憩(20分)(この間,西山先生の講演に関する展示)
  • 15:50〜16:20 「UAS無線中継ブリッヂとスマホdeリレーの統合システム」
    西山 大樹(東北大学)
  • 16:20〜16:55 「マルチリンク構成により信頼性を向上したUAS時空間符号化中継」
    安達 文幸(東北大学)
  • 16:55 閉会

9.懇親会:岩沼屋(仙台) 参加者:18名
  • 20:30〜21:30 ナイトセッション「米国における無人航空機の現状」
    西 祐一郎(日本成層圏通信)

10.その他:委員会を8月2日(土)8:30〜9:30に岩沼屋で実施.

11.所感:
 今回は第22期最後の公開研究会となった。実は第22期第1回が東北大で開催され、最後が再び東北大となった。また、第1回のテーマが東日本大震災直後であり、災害がテーマであったが、第12回も災害が関連したテーマとなった。参加者の皆さんはこの間の仙台の変化を実感されていた。
 今回は講演に先立ち、情報通信研究機構による無人航空機を使った無線中継や伝搬測定実験の様子を見学することができた。また講演はこの実験と関連する無人航空機を使った伝搬特性測定の発表(滝沢様)、災害時のメッセージ蓄積中継システムに関する発表(竹内様)に加え、東北大学で研究されているスマホdeリレーの統合システム(西山先生)および無人航空機のための信頼性を向上したUAS時空間符号化技術の紹介(安達先生)と、無人航空機を利用した災害時に役立つ無線通信システムに関する内容でまとめられた。また、ナイトセッションでは、近年無人航空機を使ったアプリケーションが注目される中、無人航空機の先進国である米国の現状について講演をいただいた(西様)。このように、今後無人航空機の利用が注目される中、本研究会では、無人航空機を使った無線中継実験の見学や、無人航空機に関する様々な無線通信技術について活発な議論が行われ、参加者の皆様には有意義な情報が得られたと考える。


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