日本学術会議 URSI-C小委員会 第22期 第8回公開研究会の開催報告

テーマ:
「次世代の大規模電磁界シミュレーション技術」


1.報告者:日本学術会議URSI-C小委員会 委員 有馬卓司(東京農工大学)

2.日時:2013年9月27日(金)13:20〜16:55

3.場所:沖縄県市町村自治会館 第4会議室

4.参加費:無料

5.出席者数:23名

6.ローカルアレンジメント:山口 良(ソフトバンクモバイル)

7.研究会テーマ:次世代の大規模電磁界シミュレーション技術

8.講演:
  • 13:20〜13:30 開会挨拶 守倉正博(京都大学)
  • 13:30〜14:10 招待講演「東北大学大規模科学計算システムの運用と次世代ベクトルコンピューティングに関する研究開発」 小林広明(東北大学)
  • 14:10〜14:50 招待講演「TSUBAME2.0/2.5スーパーコンピュータとポストペタスケール時代に向けた課題」遠藤敏夫(東京工業大学)
  • 13:30〜14:20 招待講演「GPUコンピューティングを用いた電磁界数値解析技術と可視化への応用」大久保 寛(首都大学東京)
  • 15:30〜15:40 休憩(10分)
  • 15:40〜16:20 招待講演「問題に特化した解析法を用いた計算量の削減 〜導波管クロススロットアレーアンテナのモーメント法/二次元有限要素法混合解析〜」平野拓一(東京工業大学) 
  • 16:20〜16:55 「FDTD法における計算量削減の取り組み」有馬 卓司(東京農工大学)

9.懇親会:
 サザンプラザ海邦(参加者:20名)

10.その他:
 委員会を9月28日(土)9:00〜9:40,ホテル東急ビズフォート那覇で開催した.

11.所感:
 現在,様々なシステムを製作・設計する際にコンピュータを用いたシミュレーションは無くてはならない技術となっている.この技術を支えているのは,どちらも人によって作製されるコンピュータとそのうえで動くソフトウエアであることは明白である.ここ最近で,コンピュータおよびソフトウエアの発展は目覚ましいものがある.コンピュータにおいてはますます高速化が進み,ソフトウエアにおいてはより複雑な現象が高精度にシミュレーションできるようになった感がある.そして,これらのシナジー効果で,大規模シミュレーションが実現されている.
 今回の研究会では,このような背景より,コンピュータ技術の現在と今後の展望として,ベクトル型スーパーコンピュータ技術者,クラスタ型スーパーコンピュータ技術者,GPGPU技術者に,そしてソフトウエアは,電磁界解析技術の現在と展望について,周波数領域解法技術者,時間領域解法技術者にお話をしていただいた.
 全体の話を通して,コンピュータの高速化,電磁界解析の高速化に絶え間ない努力がされていることが分かり,今から10年先にはこれまでは考えられなかった大規模シミュレーションが,コンピュータ技術とソフトウエア技術の融合により実現されることを予感させられる研究会であった.


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