日本学術会議 URSI-C小委員会 第22期 第6回公開研究会の開催報告

テーマ:
「電波科学を支える日本人の偉業」


1.報告者:日本学術会議URSI-C委員会 委員 楢橋祥一(NTTドコモ)

2.日時:2013年3月1日(金)13:00〜17:20

3.場所:NTT武蔵野研究開発センタ

4.参加費:無料

5.出席者数:29名

6.ローカルアレンジメント:山口 陽(NTT)

7.研究会テーマ:「電波科学を支える日本人の偉業」

8.資料館見学および講演:
 それぞれ60分および講演者一人あたり50分(質疑応答含む)
  • 13:00〜14:00 NTT技術資料館見学会(参加者:20名)
  • 14:20〜14:30 開会挨拶 守倉正博(京都大学)
  • 14:30〜15:20 「長岡係数はいかにして計算されたか」 小林岳彦(東京電機大学)
  • 15:20〜16:10 「すばる望遠鏡の開発で経験したこと」 三神 泉(太洋無線)
  • 16:10〜16:30 休憩(20分)
  • 16:30〜17:20 「水橋・SmithチャートとSパラメタの起源を訪ねて」 荒木純道(東京工業大学)

9.懇親会:
 NTT武蔵野研究開発センタ内 レストラン華迎(参加者:15名)

10.その他:
 委員会を3月1日(金) 11:000〜12:00,NTT武蔵野研究開発センタにて実施

12.所感:
 電波科学分野において我が国の果たした役割は大きく,今後もさらなる貢献が期待されている.今回は「電波科学を支える日本人の偉業」をテーマに,先人の達成した業績を紐解きながら当時の技術と工夫,着想や知見などを振り返る講演が行われ,今後の研究開発に役立てるための活発な議論が行われた.具体的には,長岡半太郎の業績,すばる望遠鏡での開発秘話,水橋・Smithチャートの開発経緯とSパラメタを用いた新しい回路・アンテナ設計に関する講演に基づき,学術的観点または産業応用の観点から幅広い議論が行われ,今後の電波科学分野における研究開発の進め方に資する有意義な討論の場になったと思われる.また,会場のNTT武蔵野研究開発センタに併設されているNTT技術資料館の見学も実施し,我が国における電気通信の発展の歴史もあわせて振り返った.
 研究会および見学会を通して,多くの参加者が電波科学に興味を持つとともにその重要性について理解を深めることができたと思われる.


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