日本学術会議 URSI-C小委員会 第23期 第12回公開研究会の開催報告

テーマ:
「将来に向けたアンテナ・伝搬・システム・信号処理技術の最新動向」


1.報告者:西森健太郎 委員(新潟大学)

2.日時:2018年3月22日(金) 09:00〜11:35

3.場所:東京電機大学 東京千住キャンパス 5号館 6階 5603ゼミ室
 (〒120-8551 東京都足立区千住旭町5番)

4.参加費:無料

5.出席者数:28名

6.ローカルアレンジメント:西森健太郎 委員(新潟大学)

7.研究会テーマ:「将来に向けたアンテナ・伝搬・システム・信号処理技術の最新動向」

8.講演
  • 09:00〜09:05 開会挨拶
    菊間 信良(名古屋工業大学)
  • 09:05〜09:35 「5G用チャネルモデルの標準化状況について」
    北尾 光司郎(NTTドコモ)
  • 09:35〜10:05 「5G向け28GHz帯Massive MIMOアンテナ開発 」
    山口聡,中溝英之,堤恒次,内田繁,岡崎彰浩,深沢徹,米田尚史
    (三菱電機)
  • 10:05〜10:35 「ドローンと指向性ビームを用いた3次元メッシュネットワーク 」
    平栗健史(日本工業大学),西森健太郎(新潟大学),
    中尾彰宏(東京大学),金子めぐみ(NII),木村共孝(東京理科大学),
    松田崇弘(大阪大学)
  • 10:35〜11:05 「車載ミリ波レーダ用アンテナの設計技術と開発動向 」
    榊原久二男,菊間信良(名古屋工業大学)
  • 11:05〜11:35 「短波海洋レーダの最近の話題」
    藤井 智史(琉球大学)
  • 11:35閉会

9.懇親会
 とんとん,〒120-0034 東京都足立区千住1丁目33-1
 参加者:15名

10.その他
 役員会を3月22日(金)11:35〜12:00に東京電機大学 東京千住キャンパス 5号館 6階 5603ゼミ室にて実施.

11.所感
 第23回のURSI委員会は東京の東京電機大で開催された.第5世代移動通信システムが2020年を目指して検討が行われている.今回の委員会では,「将来に向けたアンテナ・伝搬・システム・信号処理技術の最新動向」と題し,5Gのアンテナ,伝搬,システムの観点からの発表とミリ波と短波のレーダの内容でご講演いただいた.さらに最近注目されているドローンの新たなアプリケーションを紹介いただいた.
 NTTドコモ 北尾様からは,5Gシステムまでに至る伝搬モデルと標準化動向を紹介いただいた.最近のMIMOで使用する時空間伝搬モデルも紹介いただいた.三菱電機 山口聡様からは,5Gシステムにおけるキー技術であるMassive MIMOについて主にアンテナの側面よりその開発内容を紹介いただいた.日本工業大学 平栗教授からは,ドローンとMIMO伝送を併用した新たなアプリケーションとその伝送方法について講演をいただいた.名古屋工業大学 榊原教授からは,車載ミリ波レーダの基本原理から実際の開発事例に関して講演をいただいた.最後に,琉球大の藤井教授からは短波を用いた海洋レーダの開発状況と国内外のプロジェクトの現状について報告をいただいた.
 各講演の後や懇親会の場においても参加者間に活発な議論がなされており、電波科学の研究者,技術者にとって,今後の研究開発の進め方を考える上で有意義な場となったと思われる.




パスワードをご存じの方は写真をクリックしてください.高分解能写真を閲覧できます.