日本学術会議 URSI-C小委員会 第23期 第9回公開研究会の開催報告

テーマ:
「アドバンスアンテナの取組み 〜北陸の最先端技術〜」


1.報告者:日本学術会議URSI-C小委員会 委員 辻 宏之(情報通信研究機構)

2.日時:2017年4月14日(金) 13:00〜17:00

3.場所:いしかわサイエンスパークおよびNICT北陸StarBED技術センター
 石川ハイテク交流センター,A1会議室(石川県能美市旭台2丁目1番地)

4.参加費:無料

5.出席者数:11名

6.ローカルアレンジメント:有馬 卓司 委員(東京農工大学)

7.研究会テーマ:「アドバンスアンテナの取組み 〜北陸の最先端技術〜」

8.講演
  • 13:00〜14:15 NICT北陸StarBED技術センターおよびiHouseの見学
  • 14:15〜14:20 開会挨拶 委員長 菊間 信良(名古屋工業大学)
  • 14:20〜15:00 「NICTの北陸連携」
    島田 淳一(情報通信研究機構)
  • 15:00〜15:40 「信号処理アンテナに関する取り組み」
    藤元 美俊(福井大学)
  • 15:40〜15:50 休憩(10分)
  • 15:50〜16:30 「地デジによるエネルギーハーベスティングの検討と課題」
    野口 啓介(金沢工業大学)
  • 16:30 閉会

9.懇親会
 辰口温泉 まつさき(石川県能美市辰口町3-1)
 参加者:11名

10.その他
 役員会を4月14日(金)12:00〜12:50に石川ハイテク交流センターにて実施.

11.所感
 第9回公開研究会では,北陸地域での開催のため、北陸の最先端技術を紹介する講演を目標とした。その結果3つの講演をお願いした。情報通信研究機構の島田様には北陸地域での連携の活動を紹介していただいた。特に、NICT北陸StarBED技術センターの設備を活用し、北陸の企業によるIoTを活用した製品・サービスの開発などに向け、NICTとの連携の促進を図る活動を行っていることが紹介され、興味深い内容であった。
 福井大学の藤元先生のご講演では、屋内の無線局の位置をアンテナと信号処理技術を活用して正確に推定するという取り組みを紹介していただいた。近年、工場内のIoTが進む中、無線端末の位置情報は重要となっている。今後の利用が期待される。最後に、金沢工業大学の野口先生から地デジによるエネルギーハーベスティングについて講演をいただいた。この研究では、いかに高効率のアンテナを開発するかが課題となっている。この技術を利用すれば、地上波ディジタル放送の電波を用い、広範な地域で電源供給することが可能となる。また、この技術は無線電力伝送の重要な技術となっているため、注目の技術となっている。
 本研究会において公開研究会、施設見学ともに電波科学の研究者、技術者にとって、今後の研究開発の進め方を考える上で有意義な場となり、北陸の最先端技術の概要が紹介されたと思われる。




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