日本学術会議 URSI-C小委員会 第23期 第3回公開研究会の開催報告

テーマ:
「テラヘルツ波技術とその応用」


1.報告者:日本学術会議URSI-C小委員会 委員 尾辻 泰一(東北大学)

2.日時:2015年10月19日(月) 13:30〜17:30

3.場所:株式会社日立製作所 中央研究所 記念講堂 (東京都国分寺市)

4.参加費:無料

5.出席者数:研究会37名

6.ローカルアレンジメント:栗山 哲 様(日立製作所),有馬 卓司 委員(東京農工大学)

7.研究会テーマ:「テラヘルツ波技術とその応用」

8.講演:(40分講演,10分質疑応答)
  • 13:40〜13:50 開会挨拶 委員長 菊間 信良(名古屋工業大学)
  • 13:50〜14:40 「テラヘルツ波技術の概要」
    斗内 政吉(大阪大学)
  • 14:40〜15:30 「テラヘルツ波発振デバイス」
    浅田 雅洋(東京工業大学)
  • 15:30〜15:50 休憩(20分)
  • 15:50〜16:40 「テラヘルツ波イメージングデバイス」
    尾内 敏彦(キヤノン)
  • 16:40〜17:30 「テラヘルツ波イメージングシステム」
    川瀬 晃道(名古屋大学)

9.懇親会:
 日立製作所 中央研究所内「けやき」2F 参加者:21名

10.その他:
 委員会を10月19日(月)11:30〜12:30に日立製作所 中央研究所 記念館6階 会議室で実施.

11.所感:
 今回は第23期第3回公開研究会である。本来は昨年7月に第22期第3回公開研究会として企画されながら台風のためやむなく中止となった研究会を改めて開催したものである。
 本研究会では、電波として定義される周波数上限を超えた光波との架け橋に位置し、多くの産業応用が期待されるテラヘルツ波に焦点を当て、当該分野で活躍する第一線の研究者4名から、テラヘルツ波技術とその応用研究実用化について最先端の研究内容と最新の科学技術動向が紹介された。本小委員会が所掌する広範な無線通信の周波数レンジを超えた領域に関する話題であり、日頃馴染みの薄い分野であったが、講演者の熱気溢れるかつわかりやすい講演によって、一気に興味が深まった。
 近い将来、超ブロードバンドでかつレジリエントなICT社会を支える情報通信技術の実現においては、光通信と無線通信の融合が重要であり、テラヘルツ波がその架け橋となる重要な科学技術分野であることが認識され、活発な議論が行われた。電波科学の研究者、技術者にとって、今後の研究開発の進め方を考える上で有意義な場となったと思われる。


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