日本学術会議 URSI-C小委員会 第23期 第8回公開研究会の開催報告

テーマ:
「マイクロ波イメージング・センシング技術」


1.報告者:日本学術会議URSI-C小委員会 委員 山ヶ城尚志(富士通研)

2.日時:2016年12月22日(木) 13:40〜17:00

3.場所:核融合科学研究所シミュレーション科学研究棟1階会議室
 (岐阜県土岐市)

4.参加費:無料

5.出席者数:19名

6.ローカルアレンジメント:山ヶ城尚志 委員(富士通研)

7.研究会テーマ:「マイクロ波イメージング・センシング技術」

8.講演
  • 13:40〜14:30 核融合科学研究所 見学
  • 14:40〜14:50 開会挨拶 委員長 菊間 信良(名古屋工業大学)
  • 14:50〜15:30 「入射波の情報を使わない逆散乱解法について」
    森山敏文(長崎大学)
  • 15:30〜15:40 休憩(10分)
  • 15:40〜16:20 「レーダ/センシングを支える高周波GaNデバイス」
    半谷政毅(三菱電機
  • 16:20〜17:00 「核融合研究とマイクロ波イメージングへの応用」
    長山好夫(核融合科学研究所)
  • 17:00 閉会

9.懇親会
 八勝園湯本館,参加者:12名
 懇親会終了後にナイトセッションを開催
 「富士通における5Gミリ波通信に向けた取り組み」,本田敦(富士通研究所)

10.その他
 委員会を12月23日(金)08:15〜09:30に八勝園湯本館で実施.

11.所感
 近年,マイクロ波を用いたイメージング,センシングの研究は医療,交通の分野などで応用範囲を広げつつ,その重要性を増している.第8回公開研究会では,本技術の最新動向について広く学び深く議論するために3名の講師の方をお招きした.研究会に先立ち,会場となった核融合科学研究所内の施設見学ツアーを行い,制御室,液化機室,真空容器などを見学した.
 研究会では長崎大学の森山敏文先生より「入射波の情報を使わない逆散乱解法について」と題して時間領域逆散乱問題について最新の研究成果を講演頂いた.続いて三菱電機の半谷政毅様より「レーダ/センシングを支える高周波GaNデバイス」と題して,気象レーダや衛星搭載センサにおけるキーデバイスの一つであるGaN増幅器,スイッチの低価格化,広帯域化に向けた取り組みについて講演頂いた.最後に核融合科学研究所の長山好夫先生より「核融合研究とマイクロ波イメージングへの応用」と題して,核融合研究の現状〜今後の動向予測とマイクロ波カメラによるプラズマ診断技術および乳癌検診への応用について講演頂いた.
 今回の公開研究会では,電波科学と核融合科学という異なる分野の研究者・技術者同志が議論する場を提供できた.参加した研究者,技術者にとって有意義な場になったと思われる.




パスワードをご存じの方は写真をクリックしてください.高分解能写真を閲覧できます.