1. 報告者:日本学術会議URSI-C小委員会 委員 西本 研悟(三菱電機)
2. 日時:2024年10月25日(金) 13:30〜16:30
3. 場所:あわら温泉 政竜閣 会議室
〒910-4127 福井県あわら市西温泉1-102 Tel.: 0776-77-3100
オンラインとハイブリッド開催
4. 参加費:無料
5. 出席者数:現地19名,オンライン17名
6. テクニカルアレンジメント:西本 研悟(三菱電機)
7. ローカルアレンジメント:有馬 卓司(東京農工大学)
8.研究会テーマ:「6Gを見据えたアンテナ・伝搬システム」
9.講演
日本学術会議 URSI-C小委員会 第26期 第3回公開研究会の開催報告
テーマ:
「6Gを見据えたアンテナ・伝搬システム」
- 13:30〜13:40 開会挨拶
委員長 藤元美俊 (福井大学)
- 13:40〜14:20 「300GHz帯室内伝搬特性の実験的検討」
枚田 明彦(千葉工業大学) - 14:20〜15:00 「伝搬実験用サブテラへルツ波帯アンテナの開発」
佐藤 啓介(電気興業株式会社)
- 15:00〜15:10 休憩(10分)
- 15:10〜15:50 「6GにおけるISACの標準化動向と無線センシング技術の紹介」
村上 友規(NTT)
- 15:50〜16:30 「シリコンCMOSによる300GHz帯2次元ビーム走査送受信機」
笠松 章史(NICT)
- 16:30閉会
10. 懇親会
時間:18:00〜20:00
場所:あわら温泉 政竜閣
参加者:14名
11. その他
役員会を10月26日(土曜) 8:30〜9:30にあわら温泉 政竜閣とオンラインのハイブリッドにて実施.
12. 所感
6Gでは,ミリ波帯・テラヘルツ帯の利用による5Gの限界を超える通信速度の実現や,通信機能だけでなく環境のセンシングやデータ収集の機能を統合したISACに対する期待が大きい.今回は,6Gを見据えて特にアンテナ・伝搬システムとその関連技術の最新の研究開発動向について講演を企画し国内の最先端研究状況について共有を行った.
佐藤啓介氏(電気興業株式会社)には,伝搬測定用途として開発した,サブテラヘルツ波帯アンテナについて紹介いただいた.300GHz帯反射鏡無指向性アンテナ,150GHz帯導波管スロットオムニアンテナの解析・実測結果を示していただき,ミリ波帯・テラヘルツ帯に適した製造方法について活発に議論した.
枚田明彦先生(千葉工業大学)には,300GHz帯の室内伝搬特性の実験検討結果について紹介いただいた.テラヘルツ帯の伝搬測定系を構築し,MIMOの受信可能エリアの評価結果や,人体の遮断損失は腕の内側による反射や着衣が大きな影響を与えることを示していただいた.
村上友規氏(NTT)には,ISACの概要と標準化動向とISACに向けた無線センシング技術を紹介いただいた.3GPPで規定されたISACのユースケースや,最新の学会技術動向,CSIによる移動検知の検討結果を説明いただいた.
笠松章史氏(NICT)には,シリコンCMOSによる300GHz帯2次元ビーム走査送受信機について紹介いただいた.シリコンCMOSによる300GHz帯RFフロントエンドを開発し,1軸機械駆動と1軸フェーズドアレーを組合わせた2次元ビームステアリングを実現するレンズアンテナと合わせて±16度のビームステアリングでの無線伝送を実証したことを示していただいた.
いずれも6Gの実現の基礎となるアンテナ・伝搬システムの重要な技術であり,参加者それぞれが思い描く未来像に対して現実の最先端研究開発状況の理解と技術課題・見通しに対する意識共有の場として,本研究会は大変有益であった.
時間:18:00〜20:00
場所:あわら温泉 政竜閣
参加者:14名
11. その他
役員会を10月26日(土曜) 8:30〜9:30にあわら温泉 政竜閣とオンラインのハイブリッドにて実施.
12. 所感
6Gでは,ミリ波帯・テラヘルツ帯の利用による5Gの限界を超える通信速度の実現や,通信機能だけでなく環境のセンシングやデータ収集の機能を統合したISACに対する期待が大きい.今回は,6Gを見据えて特にアンテナ・伝搬システムとその関連技術の最新の研究開発動向について講演を企画し国内の最先端研究状況について共有を行った.
佐藤啓介氏(電気興業株式会社)には,伝搬測定用途として開発した,サブテラヘルツ波帯アンテナについて紹介いただいた.300GHz帯反射鏡無指向性アンテナ,150GHz帯導波管スロットオムニアンテナの解析・実測結果を示していただき,ミリ波帯・テラヘルツ帯に適した製造方法について活発に議論した.
枚田明彦先生(千葉工業大学)には,300GHz帯の室内伝搬特性の実験検討結果について紹介いただいた.テラヘルツ帯の伝搬測定系を構築し,MIMOの受信可能エリアの評価結果や,人体の遮断損失は腕の内側による反射や着衣が大きな影響を与えることを示していただいた.
村上友規氏(NTT)には,ISACの概要と標準化動向とISACに向けた無線センシング技術を紹介いただいた.3GPPで規定されたISACのユースケースや,最新の学会技術動向,CSIによる移動検知の検討結果を説明いただいた.
笠松章史氏(NICT)には,シリコンCMOSによる300GHz帯2次元ビーム走査送受信機について紹介いただいた.シリコンCMOSによる300GHz帯RFフロントエンドを開発し,1軸機械駆動と1軸フェーズドアレーを組合わせた2次元ビームステアリングを実現するレンズアンテナと合わせて±16度のビームステアリングでの無線伝送を実証したことを示していただいた.
いずれも6Gの実現の基礎となるアンテナ・伝搬システムの重要な技術であり,参加者それぞれが思い描く未来像に対して現実の最先端研究開発状況の理解と技術課題・見通しに対する意識共有の場として,本研究会は大変有益であった.
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