日本学術会議 URSI-C小委員会 第24期 第2回公開研究会の開催報告

テーマ:
「OAM無線伝送」


1. 報告者:日本学術会議URSI-C小委員会 委員 鈴木恭宜(NTTドコモ)

2. 日時:2018年10月12日(金) 14:00〜17:00

3. 場所:摂南大学 寝屋川キャンパス 10号館 プチテアトル
(〒572-8508 大阪府寝屋川市池田中町17番8号)

4. 参加費:無料

5. 出席者数:22名

6. ローカルアレンジメント:鈴木恭宜(NTTドコモ)

7.研究会テーマ:「OAM無線伝送」

8.講演
  • 14:00〜14:10 受け付け
  • 14:10〜14:20 開会挨拶
    太郎丸 眞 (福岡大学)
  • 14:20〜15:10 「アナログOAM多重通信とその周辺」
    著者:眞田篤志1, 中林祥基1, 繁田雄大1, 福田敦史2, 岡崎浩司2
    ( 1:大阪大学 大学院 基礎工学部,2:NTTドコモ先進技術研究所)
    発表:眞田篤志(大阪大学)
  • 15:10〜16:00 「大容量バックホールに向けたミリ波OAMモード多重伝送方式の開発」
    著者:佐々木 英作,平部正司,グェン トゥン,善久竜滋,宮元裕章
    (日本電気)
    発表:佐々木 英作(日本電気)
  • 16:00〜16:10 休憩
  • 16:10〜17:00 「OAM-MIMO無線多重技術を用いた28GHz帯における100Gbpsの
    実証実験」
    著者:李 斗煥,笹木裕文,福本浩之,八木康徳,加保貴奈,清水敬司
    (NTT未来ねっと研究所)
    発表:李 斗煥(NTT未来ねっと研究所)
  • 17:00閉会

9. 懇親会
 時間:17:30〜19:30
 場所:居酒屋「こがんこ 寝屋川店」(京阪電車・寝屋川市駅前)
 参加者:14名

10. その他
 役員委員会を10月12日(金)13:00〜13:30に摂南大学にて実施.

11. 所感
 5G以降の新しい無線多重伝送方法として、OAMが注目されている。本会では、国内のOAM無線多重伝送研究に関して、材料、デバイス、回路、システムの幅広い研究分野の第一線で活躍する研究者が一堂に会し、学術的な側面からの研究と産業応用に向けた実用化研究に関する最先端の取組について、講演・質疑応答を中心に深く議論し、今後の見通しに対する理解を深めた。
 真田先生(大阪大)には、OAM無線多重伝送の動作原理からミリ波帯での研究事例について、ご講演をいただいた。中心周波数10GHz、帯域幅2GHzでのアナログOAM多重通信実験結果のご提示頂いた。
 佐々木さま(NEC)には、NECにおけるOAM無線多重伝送技術に関する取組事例のご講演を頂いた。5GHz帯とE帯での伝送特設の実験評価結果をご提示頂いた。劣化要因とその対策についてもご説明を頂いた。
 李さま(NTT未来ねっと研究所)には、NTTにおけるOAM無線多重伝送技術に関する取組事例ご講演を頂いた。28GHz帯での100Gbps伝送実験結果のご提示を頂いた。
 いずれも世界を先導する最先端研究であり、OAM無線多重伝送技術に関する動作原理の理解、現状の把握、今後解決するべき課題、今後の展望について、幅広く深い議論が及んだ。今後の5G実用化以降において、OAM無線多重伝送技術は無線チャネルの新しい多重方法としてブレークスルーになることが期待されている。本会にて、それらに関して深く議論をし、認識を共有したことか大変有益であった。




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