日本学術会議 URSI-C小委員会 第22期 第3回公開研究会の開催報告

テーマ:
「デバイス高速化の限界」


1.報告者:日本学術会議URSI-C委員会 委員 大野泰夫(徳島大)

2.日時:2012年6月1日(金)13:00〜17:20

3.場所:鹿児島大学工学部電気電子棟23号教室(郡元キャンパス)

4.参加費:無料

5.出席者数:95名

6.ローカルアレンジメント:西川健二郎(鹿児島大学)

7.研究会テーマ「デバイス高速化の限界」

8.講演
  • 13:00〜13:10 開会挨拶
  • 13:10〜14:00 「III-V族超高速化合物デバイスの高周波化とその応用」 松崎 秀昭(NTTフォトニクス研究所)
  • 14:00〜14:50 「GaN 高速化技術の現状と将来展望」 吉川 俊英(富士通研究所)
  • 14:50〜15:20 (休憩)
  • 15:20〜16:10 「テラヘルツ波の応用を支えるデバイス技術の動向」 永妻 忠夫(大阪大学)
  • 16:10〜17:00 「ミリ波パッシブ・イメージング装置(ミリ波カメラ)に必要なLNA の特性」 水野 皓司(東北大学)
  • 17:00 閉会
9.懇親会:ホテルウエルビューかごしま 参加者:20名

10.その他:第4回委員会を6月2日(土) 8:00〜8:50,ウエルビューかごしまにて実施.

11.所感:
 火山灰舞う鹿児島らしい天候の中で開催された。松崎氏からInGaAsチャネル系のデバイスでの現状からテラヘルツを狙う技術の報告、吉川氏からはパワー用で開発が進むGaN系でのミリ波応用の現状と将来予測が報告された。永妻先生からは、半導体デバイスと2波長のレーザ光ビートを用いたテラヘルツ信号の生成やその応用、水野先生からは35GHzミリ波を用いた2次元イメージングの現状と半導体デバイスへの期待が述べられた。
 半導体技術の成熟とともに今後の発展や応用に不安がある中で、これまで未開拓であったミリ波やテラヘルツ波に関してデバイス面、応用面での可能性が示され大変有意義な研究会であった。