日本学術会議 URSI-C小委員会 第22期 第1回公開研究会の開催報告

テーマ:
「災害に立ち向かう電波科学」


1.報告者:日本学術会議URSI-C委員会 委員 岡田 実(奈良先端科学技術大学院大学)

2.日時:2011年11月4日(金)13:00〜17:00

3.場所:東北大学 電気通信研究所 2号館(W棟) 4F 大会議室

4.参加費:無料

5.出席者数:25名

6.ローカルアレンジメント:楢橋 祥一(NTTドコモ)

7.研究会テーマ「災害に立ち向かう電波科学」

8.講演(40分講演,10分質疑応答)
  • 13:00〜13:10 開会挨拶
  • 13:10〜14:00 「東日本大震災における電気通信設備の被災状況について」 福井 将樹(NTT)
  • 14:00〜14:50 「震災経験と災害に強い地上系/衛星系を融合したディペンダブルワイヤレス技術」 末松 憲治(東北大学)
  • 14:50〜15:20 休憩(30分)
  • 15:20〜16:10 「アドホックネットワーク技術による被災地通信網の構築」 間瀬 憲一(新潟大学)
  • 16:10〜17:00 「国内衛星移動通信システム「ワイドスターU」の概要と災害時の衛星通信の役割」 山本 員市(NTTドコモ)
  • 17:00 閉会

9.懇親会:岩沼屋(仙台) 参加者:19名

10.その他:委員会を11月5日(土)8:30〜10:00に岩沼屋で実施.

11.所感:
 今回は第22期第1回公開研究会である。2011年3月11日の東日本大震災に際し、電波科学が担った役割とその問題点について、震災後約半年たった時点で議論を行った。本震災では、従来、災害に強いと言われてきた携帯電話などの無線ネットワークも大きなダメージを受けており、このような議論を行うことは重要である。本研究会では、実際に被災現場において活動した技術者、研究者から、電気通信設備の被災状況について貴重な資料が紹介された。また、災害対応のネットワークの構築、運用の状況および問題点が紹介され、活発な議論が行われた。電波科学の研究者、技術者にとって、今後の研究開発の進め方を考える上で有意義な場となったと思われる。

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