日本学術会議 URSI-C小委員会 第25期 第3回公開研究会の開催報告

テーマ:
「100GHz超帯デバイスおよび無線システム」


1. 報告者:日本学術会議URSI-C小委員会 委員 鈴木恭宜(NTTドコモ)

2. 日時:2022年4月27日(水) 13:20〜16:00

3. 場所:函館市民会館 小会議室2号
(〒042-0932 北海道函館市湯川町1-32-1 Tel.: 0138-57-3111)

4. 参加費:無料

5. 出席者数:現地19名,オンライン20名

6. ローカルアレンジメント:中津川征士 (函館工業高等専門学校)

7.研究会テーマ:「100GHz超帯デバイスおよび無線システム」

8.講演
  • 13:20〜13:30 開会挨拶
    委員長 末松 憲治(東北大学)
  • 13:30〜14:05 「Beyond 5G/6Gとテラヘルツ無線通信に関する展望」 寳迫 巌(情報通信研究機構)
  • 14:05〜14:40 「ミリ波・テラヘルツ通信における光技術の役割と今後の展望」
    永妻忠夫(大阪大学)
  • 14:40〜14:50 休憩(10分)
  • 14:50〜15:25 「300GHz帯無線伝送に向けたデバイス技術」
    高橋宏行(NTT先端集積デバイス研究所)
  • 15:25〜16:00 「THz帯オンチップアレイアンテナに関する研究」
    金谷晴一(九州大学)
  • 16:00閉会

9. 懇親会
 時間:18:30〜20:30
 場所:KKRはこだて
 参加者:18名

10. その他
 役員会を4月28日(木曜)08:30〜09:30に,KKRはこだてにて実施

11. 所感
 6G時代を見据えた100GHz超帯のデバイスと無線システムの研究について、我が国を含めた世界中でホワイトペーパー公表など具体的な取り組みが始まりつつある。本研究会では、6G時代を見据えた100GHz超帯のデバイスと無線システムに関わる、国内の最先端研究状況について共有を行った。
 寳迫巌氏(情報通信研究機構)はBeyond 5G/6Gに向けたテラヘルツ無線通信に関する現状と今後の展望について概説を頂いた。標準化動向、ユースケースなどのご紹介も頂いた。
 永妻忠夫教授(大阪大学)は光技術を利用したミリ波及びテラヘルツ波の生成及び通信に関する研究成果と今後の展望について概説を頂いた。テラヘルツ波の利用ケースについてもご紹介頂いた。
 高橋宏行氏(NTT先端集積デバイス研究所)は300GHz帯を中心にした無線伝送に関わるデバイス技術について概説を頂いた。伝送実験についてもご紹介を頂いた。
 金谷晴一教授(九州大学)はテラヘルツ帯オンチップアンテナ、そのアレイアンテナに関する研究について概説を頂いた。設計から測定結果まで一連の成果をご提示頂いた。
 いずれも6Gに向けた研究の中で、ミリ波帯及びサブテラヘルツ帯のデバイス、無線通信、標準化動向などの情報共有と、包括的な議論を深めることができた。本研究会が6Gに向けた研究が世界的に盛んになるところで、最新研究成果の共有を通して、今後の6Gに向けた研究方向性、標準化動向、課題などを参加者と共有できたことは大変有益であった。





パスワードをご存じの方は写真をクリックしてください.高分解能写真を閲覧できます.