日本学術会議 URSI-C小委員会 第21期 第6回公開研究会の開催報告
テーマ:
「アンテナ応用のためのメタマテリアル技術」
1.報告者:日本学術会議URSI-C委員会 委員 山口 良(NTTドコモ)
2.日時:2010年2月12日(金)10:00〜18:10
3.場所:金沢工業大学 扇が丘キャンパス
午前 1号館(本館)1-110会議室
午後 南校地14号館 320教室
4.参加費:無料
5.出席者数:
午前 53名
午後 69名
6.ローカルアレンジメント:伊東 健治(金沢工業大学), 山口 良(NTTドコモ)
テクニカルアレンジメント:山口 良(NTTドコモ)
7.研究会テーマ:「アンテナ応用のためのメタマテリアル技術」
8.講演
10:00〜12:00 (チュートリアル講演)「高周波アナログ伝送回路入門」 矢加部 利幸(電気通信大学)
15:30〜15:50 昼食(50分)
12:50〜13:00 開会挨拶 伊東健治(金沢工業大学)
13:00〜13:50 (基調講演)「アンテナ・伝搬分野におけるメタマテリアル技術の展 望」 堀 俊和(福井大学)
13:50〜14:40 「メタマテリアルと電磁界解析」 宇野 亨(東京農工大学)
14:40〜15:30 「メタマテリアルの反射特性とその応用」 牧野 滋(金沢工業大学)
15:30〜15:50 休憩(20分)
15:50〜16:40 「メタマテリアルの自動車アンテナへの応用」 佐藤 和夫(竃L田中央研究所)
16:40〜17:30 「メタマテリアルの概念とアンテナ応用における課題と可能性」 榊原 久二男(名古屋工業大学)
17:30〜18:10 (特別講演)「衛星通信用アンテナ」 別段 信一(金沢工業大学)
9.懇親会:懇親会:八兆屋片町店 (参加者:22名)
10.委員会:2010年2月13日(木)8:30〜9:15
アパホテル金沢中央1Fロビーにて開催
参加者15名 次回開催地・テーマなどを議論
11.所感:
今回は,第21期では初めての試みとしてチュートリアル講演を企画した.これは,公開研究会を大学にて開催するに際して学生への教育の一環として位置づけられた.講師には,第21期委員でもある電気通信大学矢加部先生にお願いし,アナログ伝送回路の基礎・考え方をご講演いただいた.本企画には金沢工業大学をはじめ多くの学生ならびに一般の参加があり盛況であった.
本テーマの「アンテナ応用のためのメタマテリアル技術」は,5名の著名な研究者による最新技術動向の解説をいただいた.
メタマテリアル技術は,マイクロ波,光,EMC等の幅広い応用が期待されるが今回は「アンテナへの応用」の切り口でのテーマ設定とした.
基調講演では,福井大学堀先生にアンテナ・伝搬分野における技術動向とサーベイを紹介いただき,引き続く形で各分野での最新研究の紹介があった.
東京農工大学宇野先生には,メタマテリアルの電磁界的取り扱いについて解説いただいた.金沢工業大学牧野先生には,リフレクトアレー等に応用される反射特性についての考え方を解説いただいた.豊田中央研究所佐藤様には,自動車アンテナに応用するための最新技術を紹介してもらい実用化への課題にも言及いただいた.名古屋工業大学榊原先生には,ミリ波アンテナへの適用を始めアンテナ応用に関する課題と展望を解説いただいた.
以上,5名の専門家による講演には活発な質疑・応答がなされ有意義な公開研究会となった.最後に,特別講演として金沢工業大学別段先生に,衛星通信用アンテナの技術発展の歴史をわかりやすく紹介いただいた.以上,午後の部は午前をさらに上回る参加者があり盛況のうちに幕を閉じた.
ホームへ戻る
日本学術会議 URSI-C小委員会