日本学術会議 URSI-C小委員会 第21期 第11回公開研究会開催報告
テーマ:
「次世代移動通信技術」
1.報告者:日本学術会議URSI-C委員会 委員 府川 和彦(東京工業大学)
2.日時:2011年5月20日,13:00〜18:00
3.場所:東京工業大学 大岡山キャンパス 南3号館2階第1会議室(201号室)
4.参加費:無料
5.出席者数:82名
6.ローカルアレンジメント:府川 和彦・須山 聡(東京工業大学)
7.研究会テーマ「次世代移動通信技術」
8.講演
13:00 - 13:10 開会挨拶 伊東 健治【第21期委員長】(金沢工業大学)
13:10 - 14:00 「LTEの標準化と開発」 安部田 貞行(NTTドコモ)
14:00 - 14:50 「LTE-Advancedの標準化動向と主要技術」 鹿倉 義一(日本電気)
14:50 - 15:10 休憩(20分)
15:10 - 16:00 「MIMO技術の基礎と応用」 原 嘉孝(三菱電機)
16:00 - 16:50 「LTE-Advancedの協調送受信・リレー標準化動向」 星野 正幸(パナソニック)
・16:50 - 17:10 休憩(20分)
・17:10 - 18:00 「W-40Gミリ波導波管伝送方式」 関 清三(東京理科大学)
9.懇親会
大岡山駅前「潮さい茶屋つかさ」,参加者:20名
10.その他:
委員会を5月20日(金) 11:30〜12:00に東京工業大学・南3号館2階第1会議室で実施.
11.所感:
近年,次世代移動通信方式である LTE (Long Term Evolution) や LTE-Advanced が注目を集めており,まず,その標準化,開発及び主要技術の概略が説明され,次に,主要技術の一つである MIMO 技術について基礎から応用まで幅広い解説があった.さらに,LTE-Advanced のホットなトピックである協調送受信やリレーについて,最新の標準化動向の詳細な説明があった.最後に,1970 年代の技術ではあるが,W-40Gミリ波導波管伝送方式の開発について,経験談も含めた貴重な講演があった.
今回の研究会は聴講者が80名超となり,大盛況であった.これは元々 LTE や LTE-Advanced 関係のセッションには聴講者が多く参加する傾向があり,特に,3月中旬に予定されていた電子情報通信学会・総合大会の関連セッションが震災によりキャンセルになったことが主な理由として考えられる.
標準化に敏感なメーカーの研究者の方も交え,活発な議論が行われ,研究動向を見極めようとする方にとって一つの指針が与えられたのではないかと思う.また,W-40Gミリ波導波管伝送方式については,今にも通用する研究開発の手法が伺い知ることができ,前者に劣らず活発な議論が行われた.
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